若林さんが農業の世界に飛び込むきっかけになったのは、車のセールスマンをやっていた時。首都圏などと違い、お客さんの多くは農家だった。
先輩や同僚からの「農家さんを大切にすることが地方経済全体を良くする。実家が農家なら継いだほうがいい」という言葉が契機となった。
子どもの頃、農家は恥ずかしい仕事だと思っていたが、農家は地方経済を支える大きな柱になっていることを知り、その重要性に気づいた。
野菜作りでこだわっているところは品種の選定にある。
若林さんが育てる「ブルームキュウリ」や「カラーピーマン」などは、味はいいが手間やコストがかかるものが多い。
農薬の使用量は極力抑え、たい肥は完全乾燥牛糞を使用し、土作りにこだわり安全と食味には自負がある。
おいしい野菜を作るだけではなく、地方経済の活性化まで見据えた農業をしている若林さんの取り組みはこれからの農業の光となるに違いない。
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