「加藤養鶏場」は、皇室向けの食糧を生産する「御料牧場」を有する栃木県高根沢町にある。
水も空気も澄んでおり、土地の清らかさと豊かさはまさに折り紙つきである。
現在養鶏場では、「ボリス種(赤玉)」「ソニア種(ピンク玉)」「ジュリア種(白玉)」という3種の鶏を、合計約2.5万羽育てている。
ブランド卵としての出荷も請け負っていることから、食味はもとより栄養価の面においても品質の高さに定評がある。
養鶏場の軒下では直接販売も行っているが、中には1人で10㎏以上購入し、近所に薦め歩くという熱心なファンがいるほどだ。
餌にこだわりを持ち、よもちやパプリカ、海藻などを独自にブレンドしたものを取り寄せ、栄養価の高い卵に仕上げている。
また、鶏たちにストレスを感じさせないよう開放鶏舎を採用し、風通しのいい環境でのびのびと育てている。
コスト面や労働生産性の面から年々養鶏場は減っている。厳しい世界の中ではあるが、三代に渡り養鶏業を続けてきた加藤さんは「こういう時代だからこそ大量生産より品質重視の養鶏が求められている」と自信に満ちた笑顔で語る。
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