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栃木県宇都宮市
池田陸男
梅雨の足音が近づく頃、池田さんの育てる梅の木には鈴なりに梅が実る。 「最初は1本の木に20個くらいしか生らなかったんですよ」と笑う。 長年建設業界で働いてきたが、両親から引き継ぐ形で本格的に就農し約10年。 「なぜ梅が生らないのか?何をすればいいのか?」を自ら考え、試行錯誤を繰り返してきた。 肥料はもちろん、収量を安定させるための木の配置、そもそも“いい木”の選び方…研究すべきことは山ほどあった。 今では200本以上、12種類の梅を育てるまでに。 さらに一人勝ちではなく“共に勝つ”のが大切だと語る池田さん。 いいものを作るためのノウハウは惜しみなく伝える。いつしか池田さんたちが育てた梅は栃木県産の高級梅『宮の梅』として知られるようになった。
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一つひとつ収穫し、一つひとつ選別
「白加賀」「南高」などさまざまな梅を育てる池田さん。収穫は一つひとつ手作業。さらに選別も、規格外は混入しないようにするなど、安定した高品質が信頼を得ている。
収穫後のしっかりケアで毎年安定した収量を目指す
“裏年”と言われる梅が不作の年でも、池田さんの梅の木はブドウのように鈴なりに実をつける。これも前年収穫後のお礼肥えや草刈り、冬の選定の賜物。