創業1911年(明治44年)、地元で長く愛されてきた麹・味噌店。現在は4代目内山聖美さん、未来の5代目欽央さんが二人三脚で麹と天然醸造味噌づくりに取り組んでいる。内山味噌麹店の味噌のおいしさの秘密は原材料の比率。蒸かすと体積が増える大豆を多く使えば、その分出来上がる味噌の量も増える。しかしその分、麹のうまみは減ってしまう。だからこそ内山さんは蒸かしてもほぼ体積の変わらない米をたっぷり使用。コクがありうまみも抜群。内山さんの味噌が高評価を得ている理由はここにある。これも受け継がれてきた製法、愛されてきた味、先代から続く想いを大切にしているからこそだ。長年県外で会社員として働いてきた欽央さんは、約4年前に代々続いてきた店を受け継ぐことに。4代目とぶつかりつつも作業効率などの改善にも取り組み、もっといいものを作っていきたいという想いを形にしつつある。健康志向の流れもあり発酵食品にも注目が集まる今、安心して食べられるものを自信をもっておすすめできる。自分が作ったものが多くの人に喜んでもらえる。そんな味噌づくりの楽しさを日々感じていると笑顔で語ってくれた。
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