キュウリ1本1本に触れ、時には話しかけながら作業を進める山口さん。おいしいキュウリを育てるためには毎日の「健康観察」が欠かせない。
山口さんは40歳で本格就農し、現在約20年のキャリア。作り方を4分割して経験を積むなど、独自の取り組みを続けてきた。
本格就農前は手伝い程度だった農業。そんなとき収穫体験を通じて喜んでくれた姿が印象に残り、本格的に農業をやることを決意したという。
だからこそ、消費者のことを常に考え、ベストなものを安定して提供することにこだわる。
前職でさまざまな生産者のもとに足を運び、話を聞いたことも大きな経験になっているという。
そんな山口さんは新しいことをやるのが好き、人が“ダメ”ということにこそ疑問を持つ。
当たり前を当たり前と思わず、試行錯誤を重ね、今では近隣のキュウリ農家の人からも頼りにされるように。
農産物を育てるという意識ではなく、“食品業界で働いている”という意識で日々キュウリを育てていると語ってくれた。