吉原久男さんの畑は、日光市内を流れる大谷川沿い杉林の清涼な空気が流れる中にある。
就農して22年目となるベテラン生産者だが、その前は約18年間金メッキ工場の営業職に就いていた。
両親が高齢化したのをきっかけに帰郷し就農した。
就農直後から、当時では最先端だったハウスを使った越冬トマトを栽培し規模を拡大した。
しかし日光という土地柄、暖房コストが年々上がり道半ば断念。
一度は農業をあきらめかけたが、持ち前の営業力で、規模ではなくニーズはあるがニッチなものを作り単価を上げる方法に行き着いた。
品質を上げるため、種苗メーカーに直接問い合わせ細かな栽培方法を学んだり、食味を上げるという肥料やたい肥は片っ端から使っていった。
今では、ニッチなものだけでなく吉原さんの野菜を求めるファンを多数抱えるまでになった。